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【ぴあ×スポビズ】#2 ぴあサポートクラブ・浦和レッズ(前編)
「チームでも、ビジネスでも、ナンバーワンを目指したい」
浦和レッドダイヤモンズ(株)マーケティング本部 白川潤部長
2021.01.15
ぴあは浦和レッズのTOP PARTNERであり、クラブのオフィシャルチケットサイトである「REX TICKET」をともに運営。また、ぴあスタッフが浦和レッズのホームスタジアムである埼玉スタジアム2002に1人常駐し、年間を通してチケッティング、マーケティングに関するサポートをしています。
インタビューに応じていただいた白川さんは、2008年に浦和レッドタイヤモンズに入社。前編では、現在携わっているチケット販売やファンクラブ運営、そして浦和レッズのこれからについて、様々な部署を経てきた白川さんならではの視点で語っていただきました。
――今のお仕事内容を教えてください。
私の部署では「競技運営」と「REX CLUB & マーケティング」という2つの業務を担当しています。競技運営というのは、いわゆる試合の運営、チケット販売、サポーターの皆さんとのリレーション強化と、大きくわけるとこの3つ。REX CLUB&マーケティングというのは、浦和レッズのファンクラブ「REX CLUB(レックスクラブ)」の運営と、マーケティングで言うとクラブ全般のCRM、データ分析なども行っています。
――現在の部署で取り組んでいる課題はなんですか?
浦和レッズのファンクラブ運営で言うと、これは浦和レッズの特徴ですが、歴史的にずっとレッズを支えてくださっているコアなサポーターの方々の、ほかのクラブでは真似ができない熱量というのがあります。ファンの方々にはそれぞれファンの方々の求めるものがありますが、コアなサポーターの皆さんとは、一般的なマーケティングを超越した関係があります。よって、ほかのクラブが時代に沿っていろんなことをやってきた中で、「浦和レッズは新しいことに積極的じゃないよね」「浦和レッズは何もやらないイメージあるよね」と、遅れているように見えているかもしれません。
しかし、浦和レッズのそういった特徴を大事にしながら、我々がどうするべきなのか、クラブとして、経営として、真剣に考えなければいけないと思っていますし、プラスα何ができるのか、どう新たな取り組みを取り入れていくのか、それをも考えるのもこの仕事の醍醐味の一部だと思っています。
REX CLUBオフィシャルサイトより
――これまでにどのような部署を経験されたのでしょうか?
2008年に浦和レッズに転職したのですが、最初は広報を3年くらい、それからパートナー営業でいわゆる法人(スポンサー企業)営業を5、6年、次に総務部で主に経理を1年半くらい。そのあと、現在の部署の前身でもあるファンコミュニティ部に移り、1年経って今の役職に就きました。浦和レッズの中では比較的動いているほうかなと思います。
前職が広告代理店だったのですが、入社したらなぜか広報で(笑)。ただ、広報は全セクションとコミュニケーションがありますから、早く顔を知ってもらえたことと、私自身が会社全体を理解するということにおいてはスピードが速かったので、ある意味最初は広報でよかったのかなと思います。
法人営業に異動してからは、前職の経験がとても活きました。広告代理店という立場は、広告主と媒体主の間に入って、それぞれにとって一番いい解決策を考えるってことが仕事ですから、双方のことをすごくよく考えるんですよね。それは浦和レッズの法人営業でも同じことが言えると思います。スポンサーのみなさんのために我々は何ができるのかを考えますし、マーケティングの観点でいえば、広告代理店ではそれこそ最前線みたいなものでしたから、違う世界にいたということが大きなアドバンテージになったのではないかと思います。
――企業側が欲している人材とは。
もちろん企業によりますが、ベンチャー気質のある企業であればなんでもやってくれるタイプの人材が欲しいでしょうし、ある程度分業が進んでいる企業であればスペシャリストや何かの分野に特化した人材が欲しいとなります。その企業の現在の立ち位置によって採用する人材が変わってきますので、自分が入りたい企業が今どういうことに取り組んでいて、どういう人材を求めているかというタイミングも就職には大切になってきますね。
その法人営業を通して、会社の中の課題や私自身が勉強するべきことをより感じるようになってきた中で、総務部については第3希望くらいでした(笑)。でも、スタッフみんながモチベーション高く働くということにおいて、総務の機能というのはとても大事で、経験してよかったです。
やはり、若い頃って最前線にいるじゃないですか。特に営業をやっているとお金を稼ぐことが一番の仕事ですから、会社の過去のやり方とか慣習を少し逸脱してでもトライしていかなければならない。つまり、会社の中のバックヤードのことは、あまり気にしないで前に進むってことが大事かなと思っていたのですが、サッカーで言えばフォワード的なポジションからセンターバックにポジションを変えて、ちょっと見え方が変わり、最前線に行ってる人たちに対して何が必要なのか、何をしてあげたほうがいいのかもよく見えましたし、もっと言うと、「浦和レッズの会社ってこうなってるんだ」ということもわかって、とても勉強になりました。
――様々な部署を経験されたうえで、今目指していきたいことは?“こうしていきたい”という意味では浦和レッズの理念でもある「アジアでナンバーワンになる」ということになりますが、その“ナンバーワン”がなんなのかというところでは、当然チームは優勝を目指していますし、ビジネス的な観点においても一番を目指してやっていきたいなと思っています。どこよりも先をいき、どこよりもおもしろいことをやっていて、どこよりも熱いフットボール文化を持っている、そんなクラブにしていきたいですね。
ただ、当然これらは最終ゴールではなく、これらを通して一生懸命取り組むことや目標に向かって最後まで諦めないこと、仲間と協力することの大切さ、さらには平穏な日々の中に喜怒哀楽を発生させ、人生を豊かにしてもらうことなど、私がスポーツを通して学んできたことをみなさんにも感じてもらいたいですね。
PROFILE
白川潤
浦和レッドダイヤモンズ(株)マーケティング本部
部長(競技運営担当 兼 REX CLUB & マーケティング担当)
浦和レッドダイヤモンズ公式サイト
浦和レッズ公式Twitter
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